江南水郷の四つの文字に、優しさが眠ているみたい。呉儂軟語の江南短調、白墻竹影、小橋流水、老街台門、ただこれだけで、詩を為すには十分。
最近『中国国家地理』で中国国内の観光地に対する人気ランクに、最も人気のある江南水郷と選ばれたのは、「古橋博物館」と呼ばれた紹興故郷である。
水郷に溢れる江南、なぜ紹興が一番人気のある場所
それが魯迅が書いた烏篷船の水郷。2500年の文化が伝承し続き、名人輩出しているが余裕で落ち着き、空気に漂うのは書巻に残した歴史の匂い。
或いはそれが壁のない博物館のように、静かな隅でも、流れる水に反射された光の中でも、代々伝わる生気が感じる。
或いは、地道な紹興人が一日飲まないと調子が悪くなるあの紹興黄酒と、三食も手放さないあの濃厚な醤油。
どちらにしても、この烏篷小城は名実ともに。
空気に漂う黄酒の香り、水に悠然とする烏篷船、舞台で演じる戯曲、二千年経っても、その静かさと優しさは、今も人々に愛されている。