紹興の物語（八）：范蠡と蠡城

紹興の物語（八）：范蠡と蠡城

昔、紹興古城は越国の古都で、すでに二千五百年余りの歴史がある。古代には臥龍山、蕺山、白馬山、九梧山、抱龍山、火珠山、土城山に沿って城壁を築いた。城壁に沿って9つの城門が設けられた。城は守りやすく攻めにくく、句践の後の台頭に决定的な根幹の役割を果たした。范蠡の賢さと知恵も、この城に表れている。

越国の古都はもと諸曁にあった。後に句践は呉王夫差に敗れて人質に取られ、紀元前491年に釈放されて越に戻った。句践は越国に戻った後、恥辱を忘れず、都を移すことを決意し、城を築くことを范蠡に任せた。

范県は越王の依頼を受けて、あちこちを調査し、最後に会稽山の北麓の平原に足を止めた。この平地は攻めることができ、守ることができ、前には海河が障壁となり、後には会稽山が安全保障となるので、絶好の選択である。これを聞いた越王は、ここに城を築くことにしました。

范県は腕利きの職人を集めて建築した。また、臥龍山の頂上に飛翼楼を建てて呉の動向を窺う。また、城壁に沿って9つの城門を開いた。

越王句践は都城を諸曁から移転した時、新城の北西角にある西郭門に城壁と城門が築かれていないのを見て困惑した。句践が呉を迷わせるためだと説明すると、句践ははっと悟った。だから西郭は城壁を設けないだけでなく、高い石の鳥居を立て、「畏天保国」の四字を刻んで、呉国の天威を畏れ、越国の生存だけを求めるという意味である。呉国が本当にだまされたので、越国は強固に発展した。

　范蠡は国に功績を立ち、忠誠を尽くし、自分の才能で国に報い、後世の人に称賛された。范蠡の建城の功績を記念して、紹興城は「蠡城」とも呼ばれている。